その剣先が向けられるのは自分だけでいい
バッツと…?(シリアス風味)
バッツが甘い人ですのでいつも呟き見てる人ならああなるほどと思うものです。
軸:FF5?
配布元:Cock Ro:binお題配布bot
一人で来てしまったけれどレナ達に背負わせたくないって思って此処に来た。
存在していた時はひどく驚いたが、同時に興味が沸いてしまった。
こんな気持ちではきっと死に至るとか誰かに言われそうだ。
辺りを警戒し、慎重に進む。けれど敵の気配はひとつもない。
砂漠、森、空の見える高所、城…どれも変わらなかった。
「ラストフロア」と名付けられた区域。
その最深部にいたのは…忘れもしないあいつがいた。
あの時のように背を向けていた「奴」はおもむろに振り向くと持っていた剣を向けた。
「…挨拶かァ?」
もちろん階段を半分上った場所にいたので刺さることもないけれど、ただこっちに剣を向けるだなんて珍しかった。
「そうとも言う」
「はは。なんだよ、それ」
俺が苦笑いをする。
「――『私』が復活しても攻撃を仕掛けないとはどういうつもりだ?」
いきなり質問されて少し驚いた。
どういう理由もないけど普通ならそうするだろって言いたいんだろう。
「確かに復活したことでしれないけど…何だかさっきの動作見てたら攻撃する気もなくなってさ」
「分からぬ奴だ。今にもこちらは倒したいというに」
「でも魔法を仕掛けていない。いつもならきっとそうするだろうし…それに待っててくれたんだろ?」
「馬鹿な…」
顔(兜)をそっぽ向けた。どうやら図星だったらしい。
あくまでも予想だけど…気配を感じて「宿敵」を待っててくれただなんて器が広い大樹だ。
「この場所でいっちょ一戦と行こうぜ!」
「…よかろう。復活した暁に光の戦士である貴様を始末してやる!」
そう言って振り返ると奥へと進む。後を付いていくように階段を登りきると広い
そういえばエクスデスが本来の姿になったことで足場が狭くなって分からなかったけど、案外広い場だったらしい。
中央にあった突き出た部分も今では消えている。
定位置に着くと剣を出した。
一人ではエクスデスに叶わないかもしれない。
それでも勝負は本気で楽しみたいんだ。
(次元の狭間にて)
覇王さまはツンデレ…だったらいいな